パイプ椅子（折りたたみ椅子）

パイプ椅子は、折りたたみ可能な小型で軽量の椅子です。その特徴から、短時間の業務や大人数が集まる会場などで使用されることが多く、長時間の業務で使用するオフィスチェアとは用途が異なります。折りたたみ椅子は材質や色、メモ台の有無などの違いがあり、用途や目的、テーブルの有無によって適した椅子が異なるため、ここでは目的別に折りたたみ椅子を選ぶ注意点やその特徴について説明します。

体育館やイベント会場などで開催する説明会や集会などで使用する椅子です。できるだけ多数の椅子を並べられるように、小型のパイプ椅子で設置することが多くなります。説明会では基本的に椅子を動かすことがないため、キャスターが付いていない椅子を使用します。大量の椅子を等間隔に並べる場合は、メジャーを用いて設置するなど工夫が必要です。また、開催時間に合わせて短時間で並べる必要があり、スタッキング（積み上げ）が可能で軽量の折りたたみ椅子が適しています。

研修やセミナーでは筆記用具を使用するケースが多く、テーブルを設置するスペースがない会場では、メモ台付の折りたたみ椅子を設置すると便利です。また、グループワークなどを行う場合は、席を移動して座ることがあるため、キャスター付きのミーティングチェアがよく利用されています。通常の折りたたみ椅子は座面が少し硬いため、長時間の研修やセミナーを行う場合は、クッション性の高いオフィス用チェアを設置するなどの配慮が必要になります。

屋外イベントでは、会場の観覧席や屋台などの出店ブース、簡易の飲食エリアなどでも折りたたみ椅子が使用されています。屋外は風雨の影響を受けやすいため、錆びにくいアルミフレーム製の椅子がおすすめです。屋外用の椅子では、折りたたみ式ではありませんが、ガーデンチェアなどの屋外用チェアもおすすめです。