工事不要で冷やすレンタル空調 学校の冷房の選び方ガイド

学校の冷房の選び方ガイド │ 教室・保健室・職員室を簡単設置で冷やすレンタル空調を比較

近年、日本の夏の気温は上昇傾向にあり、40℃を超える酷暑日が各地で観測されています。これをうけて全国の学校では、児童・生徒が夏季期間において安全・快適に学べるよう暑さ対策に取り組んでいます。 しかし、全国の多くの学校は十分な断熱性能を備えていないため、建物全体の空調を一括コントロールする集中管理空調を稼働しても冷えにくいという課題があります。 そこで本記事では、厳しい暑さの中でも涼しく快適な空間になるようサポートする「簡単設置で使えるレンタル空調」について解説します。 夏期講習や突然のエアコンの故障など、学校の暑さ対策をお考えの際にぜひご参考ください。

学校で使える“簡単設置”の冷房機器を整理する

まずは、学校で空間が冷えない理由と、簡単設置で使える3つの選択肢について解説します。

エアコンだけでは足りない?学校で暑さに困る場所と場面

文部科学省の主導もあり、現在では全国の学校でエアコンの設置が進んでいます。しかし現場からは、エアコンを付けているのに「教室内が涼しくならない」「文科省が定める『学校環境衛生基準(教室の温度は18℃以上、28℃以下が望ましい)』を満たしていない」という声が絶えません。

その理由は、全国にある多くの校舎が十分な断熱性能を備えていないことにあります。なかでも公立学校の校舎は、高度経済成長期に建てられたものが多く、現代の水準に比べると極めて断熱性能が低いのが実情です。そのため、エアコンを使っても外からの熱により冷えにくいという課題があります。

特に、「夏期講習を行う教室」は、自然光を採り入れ手元を明るく保つよう設計されています。安定した日当たりを求めて大きな窓を設けた結果、夏場は強い日差しが入り込みやすく、エアコンの冷気が効きにくくなります。

教室の気温が高い様子

感染症対策やプライバシー保護のために窓やカーテンを閉め切る「保健室」も、熱気がこもりやすい空間です。体調不良で休んでいる児童・生徒の熱中症リスクを高めてしまいます。

また、「職員室」においては、エアコンの制御盤を自由に操作できないケースが多く、終業後は空調が止まり、暑い中で残業をすることも珍しくありません。

何よりも、猛暑日が続くと、断熱性能が低い空間を冷やそうとエアコンが常にフル稼働状態になり、突然故障するといったトラブルが発生する可能性があります。そのときになって修理業者を手配しても、修理が完了するまでに数週間かかることもあり、その間の代替手段がないと授業の実施そのものが危ぶまれます。

簡単設置で使えるレンタル冷房機器は3種類

厳しい暑さが予想されるときや、急なエアコンの故障など、緊急を要するときに便利なのが「レンタル」です。エイトレントでは、大規模な設置工事を行うことなく、簡単設置で届いたその日から使えるレンタル冷房機器を主に3種類取り揃えています。それぞれの特徴は以下のとおりです。

スポットクーラー

スポットクーラーのイメージ写真

基本、工事不要で、単相100V/200V(家庭用電源)にて稼働します。児童・生徒や職員がいる場所にピンポイントで冷風を送る局所冷房に適しています。

気化式冷風機

気化式冷風機のイメージ写真

水の気化熱を利用して周囲の体感温度を下げる大型扇風機です。単相100V/200V(家庭用電源)がとれる場所で使用できます。

床置形エアコン

床置形エアコンのイメージ写真

簡易な配管工事と三相200V(業務用電源)が必要ですが、閉め切った空間でも強力な冷風を送るため、素早く空間を冷却できます。

どれがどこ向き?冷房機器3種 早見表

上記の冷房機器が学校内のどの空間に適しているのでしょうか。空間のタイプや用途で比較できる早見表を用意しました。

冷房機器の種類

広く開放的な空間

閉め切った空間

臨時(数日~数週間)

常設(夏シーズン全体)

主な電源

スポットクーラー

局所冷却には向いているが、空間全体は冷えにくい

排熱ダクトを設けないと熱が室内にこもる

単相100V/200V(家庭用)

気化式冷風機

冷風を広範囲に送り、涼感を得ることができる

湿度が上がり蒸し暑くなる

単相100V/200V(家庭用)

床置形エアコン

天井が高く面積の広い空間は1台でカバーできない場合あり

断熱不足の建物でも全体を冷却

三相200V(業務用)

スポットクーラーは閉め切った部屋だと冷えにくい

「工事不要で部屋を冷やせるなら、まずはスポットクーラーを導入しよう」と考える方が非常に多いです。しかし、実際に稼働させると効果を感じにくいことがあります。ここでは、その理由について解説します。

なぜ?スポットクーラーは熱を部屋の中に出している

エアコンもスポットクーラーも、基本的に「室内の熱を取り除き、代わりに冷たい風を出す」という仕組みは同じです。しかし、決定的な違いは、「取り除いた熱の排出方法」にあります。

エアコンは、室内の外にある「室外機」から熱を外へ逃がします。一方、スポットクーラーは、室内機と室外機が一体化している構造であるため、前面から冷風を出すと同時に、本体背面から熱を排出します。

そのため、閉め切った部屋で使う際、排熱ダクトを設けて熱を外へ逃がさないと、室内に排出した熱がこもり、かえって室内の温度を上げてしまうことがあります。それが効果を実感できない理由の1つです。

「冷えない」と感じるのはこんなとき

スポットクーラーの冷却パワーそのものが追いつかないケースもあります。

児童・生徒の体からは、座学時で1人あたり約60~110Wの熱が放出されています。

例えば、夏期講習で教室に35人の中学生徒が集まると、教室内に約3.25kWの熱を常に発していることになります。これは12畳用の石油ファンヒーターをフルパワーで稼働させているのと同じ状態です。

夏の教室で生徒が勉強をしている様子

そこにスポットクーラーの排熱、さらに校舎の断熱性能が低いと外からの熱も加わり、100Vのスポットクーラーの冷却パワーでは対応しきれず、「風はきているが涼しくない」という状況に陥りがちです。

スポットクーラーが向いている場面もある

ここまでスポットクーラーの弱点を解説してきましたが、スポットクーラーは暑さ対策に適していないというわけではありません。「指定した一部の空間を冷やすことに特化している」スポットクーラーの特性を正しく理解することで、以下のような場面で非常に高い効果を発揮します。

  • 半屋外や開放された空間
    • 「体育館や運動場の一角」など、空間全体を冷やす必要がなく、排熱でこもる心配もないため、効率よく涼をとることができる
  • ピンポイントでの使用
    • 「少人数クラス」「休憩スペース」といった小空間をピンポイントで冷やす際は、100Vのパワーでも快適になる
  • 短時間の使用
    • 「終業後の職員室」など、2~3時間の残業時に教員のデスク回りのみを冷やす際に有効

閉め切った空間をしっかり冷やすなら床置形エアコン

床置形エアコンを教室に設置している様子

厳しい暑さの中、大人数が密集する教室や、体調を崩した児童・生徒が休む保健室など、閉め切った空間を快適に冷やすには「床置形エアコン」がおすすめです。ここでは、床置形エアコンが閉め切った空間でも冷やせる理由などについて解説します。

床置形エアコンが空間全体を冷やせる理由

床置形エアコンが閉め切った空間であっても冷やせる理由は、室内機と室外機が分かれているためです。

先述したとおり、スポットクーラーは室内機と室外機が一体化しているため、冷風を出すと同時に本体背面から熱も出します。しかし、床置形エアコンは、熱を排出する室外機を「部屋の外」に設置します。

これにより、熱を完全にシャットアウトできるため、窓やドアを閉め切った空間であっても、室温を下げられます。

また、床置形エアコンで使用する電源は、主に工場や商業施設で使われる「三相200V(業務用電源)」で、スポットクーラーで使用する単相100V/200V(家庭用電源)よりも圧倒的に高いパワーを備えています。夏の強い日差しを浴びて校舎が蓄熱しても、大勢の児童・生徒の体温で熱気がこもっても、その熱量に負けることなく、部屋全体を涼しく快適な空間にすることが可能です。

スポットクーラーと床置形エアコン 比較表

スポットクーラーと床置形エアコンでは、どのような違いがあるのか比較表を作成しました。

比較項目

スポットクーラー

床置形エアコン

閉め切った部屋での冷却能力

部屋全体は冷えにくい

部屋の隅々まで均一に冷却

排熱処理

本体から排熱をするため熱がこもりやすい

室外機を外に設置するため室内に熱が残らない

設置方法

工事不要

工事必要(簡易)

使用する電源

単相100V/200V(家庭用)

三相200V(業務用)

静音性

本体にコンプレッサーがあるため稼働音が大きい

屋外に設置した室外機にコンプレッサーがあるため静か

学校での導入イメージ

ここまでお読みいただいて、「教室や職員室に床置形エアコンを導入する場合、どれくらいの馬力(パワー)が必要?」と思った方もいらっしゃることでしょう。そこで学校の諸室ごとに、床置形エアコンの必要馬力の目安をまとめました。

諸室

面積

馬力と台数

補足

普通教室

約65㎡

5馬力・1台

児童・生徒数は30~40名を想定。冷風を分散させるなら3馬力クラスを2台設置も可。

保健室 小中学校

約75㎡

6馬力・1台

体調不良の児童・生徒が休むベッド付近に直接冷風が当たらないよう風向きを調整

保健室 高等学校

約75~110㎡

6馬力・1台

職員室 教員数30名

約145㎡

8馬力・1台

パソコンや複合機などのOA機器からの熱もあるため、想像以上に室温が高い。8馬力クラスのエアコンを設置するのが効果的

職員室 教員数40名

約190㎡

8馬力・1台

職員室 教員数50名

約240㎡

10馬力・1台

校舎の構造(木造・RC造)や窓の大きさと向きなどの条件によって必要な馬力は前後します。

エイトレントでは、事前に図面や現地写真などをご提示いただけますと、豊富なアイテムの中から最適な機種と馬力をご提案します。

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「うちの校舎の構造だと、本当に5馬力で足りる?」「予算内で収まるか不安……」といったお悩みはありませんか?

エイトレントでは、学校の図面や現地の写真をご提示いただくだけで、豊富なアイテムの中から最適な機種と必要馬力を無料でご提案いたします 。ご相談やレイアウトのご提案も承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください 。

学校の場所別・どの冷房機器が適している?

学校には、上記の諸室以外にも、広さも用途も異なるさまざまな場所があります。どの場所の暑さ対策をしたいかによって、選ぶ冷房機器が異なります。ここでは、学校内の場所別にどの冷房機器が適しているかがわかる早見表とチェックリストを用意しました。

場所別 早見表

学校内の主要な部屋やシチュエーションごとに、3つの冷房機器の適性をまとめました。導入計画の際にご活用ください。

学校内の場所・場面

スポットクーラー

気化式冷風機

床置形エアコン

おすすめの第一選択

普通教室

床置形エアコン

視聴覚室

床置形エアコン

職員室

〇(短時間)

床置形エアコン

保健室

床置形エアコン

体育館・武道場

◎(局所冷却)

◎(全体涼感)

〇(環境によって複数台必要になる場合あり)

スポットクーラー

気化式冷風機

多目的ホール

◎(局所冷却)

◎(全体涼感)

〇(環境によって複数台必要になる場合あり)

スポットクーラー

気化式冷風機

既存エアコン故障時

スポットクーラー

床置形エアコン

迷ったときの「3つの質問」

「早見表を見ても、自分の学校のケースにどれを選んでいいか確信を持てない」という場合は、以下の質問に答えてみてください。最適な冷房機器が絞り込まれるはずです。

【質問1】冷やしたい場所は「閉め切った空間」ですか?それとも「広く開放された空間」ですか?

閉め切った空間なら「床置形エアコン」が最適です。広く開放された空間を全体的に涼しくしたいときは「気化式冷風機」、局所的に冷やしたいときは「スポットクーラー」をお選びください。

【質問2】使用期間はどれくらいですか?

どの冷房機器も短期レンタルが可能です。ただし、簡易設置してワンシーズン使用する予定なら「床置形エアコン」がおすすめです。レンタルならば、予報よりも早く暑さが落ち着いたといった場合でも途中解約が可能なので安心です。

【質問3】設置予定の場所にある電源の種類は何ですか?

単相100V/200V(家庭用電源)の場合は、「スポットクーラー」「気化式冷風機」になります。ただ、三相200V(業務用電源)がある場合は、迷わず「床置形エアコン」をお選びください。パワーが強力なのでどのような空間でも快適に冷やすことができます。

体育館など広い空間は別の方法で

体育館の中の様子

閉め切った空間では強力な冷却機能を発揮する床置形エアコンですが、体育館や多目的ホールといった広くて天井の高い空間では、環境条件によっては床置形エアコン1台だけで空間全体を冷やすにはパワーが足りない場合があります。

そのような場合は、床置形エアコンを複数台設置するか、または他の冷房機器と併用するかの対策が必要です。

体育館の暑さ対策については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご参考ください。

学校のエアコン設置事例はこちら

学校へ導入する手配の流れ・費用

「児童・生徒の安全のため、床置形エアコンの必要性はわかったが、予算が限られている中で稟議が通るだろうか…」

ご心配なく。レンタルであれば、かかるコストは「簡易な設置工事費・配送費」と「契約期間中のレンタル料」のみです。購入よりも初期費用が安く、月額費用が平準化されるため、稟議が通りやすいという特徴があります。

では、実際にエイトレントでレンタルした際の費用や手配の流れについて解説しましょう。

費用の目安

エイトレントで取り扱っている床置形エアコン(5馬力)のレンタル料と、購入する際の費用目安は以下のとおりです。

3日以内

15日以内

1か月

3か月

6か月

12か月

購入(参考)

21,600円

21,600円

21,600円

49,200円

81,600円

139,900円

約30万~45万円

※消費税・配送料は別途。

※在庫状況、仕入れ状況により単価が変動する可能性があります。

ただし、上記は床置形エアコン1台あたりの金額です。そのため、「導入する台数」や「レンタル期間」で費用が変動しますが、購入にかかる費用と比較すると、レンタルは圧倒的に初期投資が少なく済みます。

お申し込みからお届け・設置・回収までの流れ

エイトレントで取り扱っている床置形エアコンは、排熱ダクト用の穴を壁に1箇所開けるだけの簡易な工事で設置が完了します。契約満了時や不要になった際には撤去・回収まで当社で行うので、学校側で保管や処分をする必要はありません。

お申し込みから運用・回収までの流れも簡単で、以下の4ステップで完了します。

1.ご相談・お見積り

当ホームページよりご連絡ください。ご依頼内容と現場確認をもとに、お見積りやプランをご提案します。設置レイアウトなどのご相談も可能です。【所要日数:3~7日程度】

2.プラン確定・日程調整

ご提案したプランに問題がなければ、お申し込みの上、納品に向けて手配を進めます。併せて現場への配送日程を調整します。【所要日数:3~7日程度】

3.配達・設置・運用開始

ご指定の日時にお届けします。到着後は、経験豊富なスタッフがスピーディーに設置。使い方や使用上の注意についてもスタッフから説明するのでご安心ください。【所要時間:2~5時間程度】

※所要日数や時間は目安です。状況やご注文内容、設置場所や台数などによって異なります。

【重要】梅雨明け前の「早期手配」がおすすめ!

2025年6月1日より職場の熱中症対策が義務化され、さまざまな業界で冷房機器のレンタル需要が高まっています。特に梅雨明け以降は、複数台のレンタルが集中するため、在庫不足となることも珍しくありません。

児童・生徒、そして教職員の健康を守り、快適に学校での時間を過ごすためにも、早めのご予約を強くおすすめします。

学校の暑さ対策、エイトレントがプランニングから回収までサポート!

「うちの教室にはどの機種が何台必要?」「稟議用にすぐ見積もりが欲しい」といったご要望に、経験豊富なスタッフがスピーディーにお応えします 。事前の現地確認やレイアウト相談も承っておりますので、初めてのレンタルでも安心です 。本格的な暑さがやってくる前に、まずは無料のお見積もりから始めてみませんか?

よくあるご質問

Q1. 床置形エアコンは、教室にそのまま設置して使えますか?工事は必要ですか?

床置形エアコンを設置する際は、排熱ダクト用の穴を壁に1箇所開けるだけの簡易な工事が必要です。搬入から設置まですべて当社のスタッフが行うので、お客様のお手間をとらせません。

Q2. 教室や保健室には何台くらい必要ですか?どのくらいの広さまで冷やせますか?

一般的な教室(約65㎡)であれば、5馬力の床置形エアコン1台でカバーできます。冷風を分散させたい場合は、3馬力のエアコンを2台設置するのもいいでしょう。

保健室の場合は、広さにもよりますが、約75~110㎡であれば6馬力・1台で間に合います。

Q3. 申し込みからどのくらいで使えますか?夏のピーク時や急なエアコン故障にも間に合いますか?

当社に在庫がある場合、おおよそ5営業日でお届けし、その日のうちに運用を開始することが可能です。

ただし、梅雨明け以降の本格的な猛暑期に突入すると、床置形エアコンをはじめ、各種冷房機器のご注文が集中し、在庫不足が発生することがありますので、早めのご予約を強くおすすめします。

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エイトレント株式会社 マーケティング情報本部 マーケティング課

編集チーム

長年の間、当社に在籍する社員が中心となって自社サイトの記事制作を担当。 自社で取り扱っている商品・サービスに関する情報は、社内の関連部署や販売メーカーに確認を行いながら日々サイト情報のアップデートを行っている。

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